古代においても動物たちは飼い主に愛され、死ぬとミイラにされて大切に葬られました。
今回はペットシリーズの番外編です。
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これは18王朝のアメンの倉庫の監督官イネニの墓の壁画(部分)です。
古代エジプトでは砂漠での狩猟が古王国以前から盛んに行われ、猟犬が飼い主を
アシストすることが多かったのです。イネニの上段の犬はハイエナに吠え付き、
下段の犬は鹿に噛みついています。(ヒエログリフは無し)
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「領主ジェフティヘテプの犬」
中王国時代初期の中部エジプト第15州都エル・ベルウシャの 領主ジェフティヘテプの墓壁画(部分)
大英博物館所蔵 H33cm |
ジェフティヘテプが生前使っていた家具を墓に納めるために運んでいる葬列。
墓主が常に座っていたチェアの真横に寄り添って進む白黒斑の犬が描かれています。
彼の上部にはアンクウ(生命・生者・元気の意)のヒエログリフが描かれています。
さしずめこの犬の名前は「元気丸」とでもいうのでしょう。(K.N) |
誤りがあった場合には、その責は小柳に帰します。
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