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ヒエログリフ解読
(古代文字へのご招待) |
(22)「7つの聖油パレット」を読む
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「ヒエログリフを読む」の第19弾「犬のステラ」でファラオが愛犬の埋葬に際して「聖油を供えた」という文章がありましたが、古代エジプト人にとって身体に香油や軟膏を塗ることは大切な日課のひとつでした。
そのことは死者も生身の人間と同様で、それらを塗ると皮膚がいつまでも柔らかでいて、四肢を活気づかせ、傷の治癒力が増すと信じられていました。
そこで代表的な7つの聖なる香油を入れるための7つの小さな窪みのある方解石製のパレットを用意して、夫々の聖なる香油の名前をヒエログリフで記したのです。(ヒエログリフの名前は油そのものと同一であると考えられていました。)
このようなパレットは遺体のかたわら、つまり死者が必要な時にすぐ手が届くところに、死者の必需品として置かれたのです。
なお、この種のパレットは歴代の古代エジプト展(下記)で展示されています。
1983年「3000年の世界を行く古代エジプト展」 1988年「大エジプト展」 1999年「永遠の美と生命 古代エジプト展」 2002年「古代エジプト展」 2006年「ミイラと古代エジプト展」
2009年「吉村作治の新発見!エジプト展」 他 (K.N) |
内容に誤りがあった場合、その責は小柳に帰します。
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