Nilestory.com    ヒエログリフ解読 （古代文字へのご招待） （２４）「ライオン狩り記念スカラベ」を読む 今回から新シリーズが開始されます。 古代エジプト第１８王朝の王アメンヘテプ３世が残した記念スカラベに 書かれている碑文を読んでいきます。 第2回目は「ライオン狩り記念スカラベ」です。 ライオン狩りは王の武力と 勇気を誇示するもので、 このスカラベはエジプト 周辺地域も含めて 計１２３個が出土している。 　このスカラベ（裏面）には９行のヒエログリフが刻まれている。ここでもアメンヘテプ３世の５つの王名が読める。 　ホルス名が１行目に、２女神名が２行目に、黄金のホルス名が３行目にある。４行目から５行目にかけて即位名「ネブ・マアト・ラー」と誕生名「アメンヘテプ」、そして５行目後半に王妃「ティイ」の名が夫々カルトゥーシュ（王名枠）の中に位置している。 　６行目３文字目以降には、王のライオン狩りに関して次のようなヒエログリフが読める。（K.N)   内容に誤りがあった場合、その責は小柳に帰します。