今回から新シリーズが開始されます。
古代エジプト第18王朝の王アメンヘテプ3世が残した記念スカラベに
書かれている碑文を読んでいきます。
第3回目は「池造成記念スカラベ」です。
アメンヘテプ3世は王妃ティイのために、人口の池を造成しました。
その記念に作られたスカラベの文字を読んでいきます。
|
|
2行目2文字目までは
池造成の着工時期が書かれている。
|
これ以降5行目にかけて、このスカラベにおいても自分(アメンヘテプ3世)の5つのファラオ名とティイ王妃の名前があります。
6行目からは次のように読めます。
|
|
このスカラベでは、3月1日にレジャー用人工池に着工して、同月16日には池開きの祭を挙行している。これは15日間の突貫工事で池を竣工したことを表している。1キューピッドは52.3cmだから、これは1900mX300mの宏大な池で、これの痕跡は今もルクソール西岸マルカタ宮殿跡東のビルケット・ハブに見ることができる。(K.N)
|
内容に誤りがあった場合、その責は小柳に帰します。
|