ガイドブック

限られた日程で、効率よく巡礼の旅を進めるにはガイドブックが必需品です。

まずは日程の確認です。サンティアゴ巡礼の専門のガイドブックには、1日に歩く距離と宿泊する場所の目安が出ています。(地形により1日に歩く距離は異なります。およそ1時間に3.5~4.5km」、1日に6~7時間歩く感じで日程を区切っているようです。ただし歩く時間の中にバルでのトイレ休憩や昼食休憩などの時間は含まれていません。)

 camino guidebook4 地球の歩き方「スペイン」 ダイヤモンド社

言わずと知れた王道ガイドブックです。サンティアゴデコンポステラや「フランス人の道」の途中の大きな町の説明や市内地図が若干掲載されていますが、この本だけでカミーノを歩くことは難しいでしょう。

スペインの入国・出国や国内での移動手段、巡礼後に訪れる(であろう)マドリードやバルセロナの町案内、スペインの基本情報、簡単なスペイン語会話など大まかにスペインという国をとらえるには便利な1冊です。

 camino guidebook2 世界遺産を歩く旅 聖地サンティアゴ巡礼

日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会著

ダイヤモンド社

サンティアゴ巡礼に関する現在のところ唯一の日本語のガイドブックです。巡礼路の高低差、ルートと各都市間の距離、宿泊施設(アルベルゲ情報)、クレデンシャルの入手方法、巡礼で使用する簡単なスペイン語会話など、巡礼に特化した情報をまとめてあります。出発前にまずは1度読んでみることをお勧めします。A5サイズで写真も豊富です。

 camino guidebook3 Rother walking guide Camino de Santiago

(Way of St,James from the Pyrenees)

英語のガイドブックは各種出ています。これは少し古いバージョンの表紙です。この本はB6サイズで厚さも1センチほどと非常にコンパクトです。巡礼路の高低差や通り過ぎる村の名前、大まかな高度などと、大きな都市に関してはその市街図が載っています。通り過ぎる町や村に関しても詳しい説明があります。

実際に巡礼路を歩き始めるとあちらこちらにある黄色い矢印やホタテ貝のマークなどで道はかなりわかりやすいです。「フランス人の道」に関してはガイドブックなしでもたどり着けそうなほどあちこちに黄色い矢印があります。それでもやはり次の村までの距離を確認したり、アルベルゲやホテルの有無を確認したりと、なんだかんだでガイドブックは役に立ちます。また一般情報の「歩き方」、日本語説明の「友の会の本」、英語のガイドブックの3冊を持ち歩くのは、全ての荷物を肩に背負う巡礼の旅では重すぎます。私の場合はガイドブックの必要な部分をカラーコピーして(買ってからね) 持って行っています。